競馬レースのリモートプロダクション
オーストラリアのTabcorp社がSky Racingでのオーストラリア競馬の中継にLiveUのリモートプロダクションを採用。複数の競馬場からの高品質ライブ中継を低コスト化。
オーストラリアを代表するギャンブルおよびエンターテイメント企業であるTabcorp社はファンを惹きつけるギャンブル・娯楽体験ビジネスを運営しています。傘下ブランドには、オーストラリア最大のマルチチャンネル掛けサービスブランドであるTAB、競馬のライブ放送を手掛けるメディアブランドであるSky Racing、Sky Sports、オーストラリアを代表するゲーミングサービスプロバイダーであるMAXがあります。Tabcorp社のメディア部門であるSky RacingにLiveU製品をご利用いただいております。
Sky Racingは年間16万を超える競馬レースの放送、150チャネルでのライブ中継、独自コンテンツの制作を行っています。衛星中継車や大勢のスタッフを必要とする従来のオンサイトプロダクションの場合、大型の機材の摩耗や損傷、移動や宿泊、輸送に必要となる多大なコストといった課題がありました。
こういった課題を解消するにあたり、コストパフォーマンスに優れたリモートプロダクション ソリューションが求められていました。
Tabcorp社のSky Racingは、高画質かつ低遅延、高レジリエンスなライブ映像伝送を低コストで行えるLiveUのIPリモートプロダクションソリューションを採用しました。現在クイーンズランド(QLD)州の8つの競馬場の競馬レースの中継をブリズベンにあるセントラル制作ハブで管理しています。各競馬場にはLiveUの固定エンコーダーを搭載したリモート・モジュラー・ラックシステムが配備されています。
このラックシステムは遠隔地からの電源投入や試験の実施が出来るようになっており、セントラル制作ハブにライブ映像を伝送することが可能です。制作チームは世界中どこからでもログインし、システムのサポートをすることができます。セントラル制作ハブのスタッフ(ディレクター、CCU、リプレイ、技術スタッフなど)が複数の競馬場の映像制作対応をすることが出来るようになり、マルチタスク化が進んだことで更なるコスト削減につながりました。
各競馬場の8〜16台のカメラ(もしくは他の映像ソース)のメイン映像伝送用として、1台で最大4映像をハイスピードWAN回線で伝送することができるLiveUのマルチカメラ対応固定エンコーダーLU810が各競馬場に配備されました。加えて費用対効果の高いバックアップソリューションとしてLU810とモデムが内蔵されているLU810-Mが配備され、冗長構成がとられています。
この構成によって、映像伝送用回線として公衆インターネット回線をメインで使い、必要に応じてセルラー回線に素早く切り替えることが可能となったことにより、高価な衛星中継車のバックアップ利用は不要となりました。
セントラル制作ハブでは8か所の競馬場に配備された最大36台のライブカメラの映像を同時にモニターされています。セントラル制作ハブから各競馬場に映像の送り返しにはLiveU Transceiverが使用されています。
公衆インターネット回線を用いたIP映像伝送と、リモートプロダクション化による最大80%のコスト削減
各固定エンコーダーからの最大4本の同期した映像を用いたマルチアングル映像制作
セルラー回線ボンディングオプションによる冗長性向上、シームレス・フェイルオーバー
リモートプロダクションに適したツール群(Video Return、IP Pipe、Audio Connect)
「LiveUのリモートプロダクション ソリューションによってクイーンズランド州における国内および海外市場向けの競馬のライブ中継、配信方法が一変しました。LiveUの固定エンコーダーであるLU810を各競馬場に配備し、ブリズベンの制作ハブを活用することで映像品質を維持しつつ、運営コストの削減や制作フローのシンプル化をするという以前には想像もつかなかったことが出来ました。高レジリエンス、低遅延、セルラー通信によるシームレスなバックアップ、フレキシブルな送り返し映像の伝送などにより、映像を双方向に送りながら、一瞬たりとも逃さず捉えられるようになりました。」
Jamie Ford氏(クイーンズランド州Tabcorp社Sky Racing技術運営マネージャー)
「当社は従来よりも安価で、信頼性とレジリエンスに優れたLiveU製品を採用いたしました。多機能かつ低遅延でコストも大幅に削減することができました。LiveUソリューションは当社の全ての要望に応えてくれています。」
Ryan Osinga氏(Tabcorp社Sky Racing技術サービス・ソリューション担当マネージャー)